カギのトラブルは意外とお金がかかります。特に紛失時はその傾向が強く、まずは鍵屋さんを呼んで開錠してもらうのに費用がかかるほか、カギを失くしたがために錠前ごと交換する場合や、カギを壊した、あるいは壊されてしまったために修理や交換を必要とする場合など、予想以上に多額の費用負担が発生する場合があるのです。

こうした不測の事態に役立つのが「保険付きのカギ」です。これは主に紛失や空き巣被害やピッキングによる被害を想定したものであり、設置から一定期間に起こるそうしたトラブルの回復費用を負担するというものです。金額の上限が決まっている場合が多いのですが、たとえば複製を作るにも費用が高い特殊なカギなどには、こうした保険をかけておく場合があります。

同じように緊急時にカギの解錠やシリンダー交換の費用を負担するという保険もあります。たとえば持ち合わせがないときに鍵屋さんを頼んでも、特に夜中などは来てくれない場合があります。基本的に鍵屋は持ち合わせがないと対応してくれない場合があるのです、そんなとき保険に加入していることを告げると、とたんに対応が良くなる場合があるそうです。保険加入者ならば取りっぱぐれはないということでしょう。
かつてマンションの鍵穴に瞬間接着剤が流し込まれる事件が発生したことがあります。犯人は検挙されましたが、被害に遭った多くの住人は、最終的に実費でカギと錠前を交換することになったそうです。

そうしたトラブルによって被害を受けた場合でも、保険によって費用負担が軽減されるのであれば、理不尽さに対する怒りも少しは収まるというものでしょう。
カギのセキュリティー性能が上がるに従い、カギそのものが高い価値をもつようになってきました。容易に複製が出来ないカギには、それなりの作成費用がかかることは用意に想像がつきます。しかしいったん紛失や破損の被害に遭ってしまうと、高性能が仇になることもあるのです。
カギを無くして困った